2010年5月号  月刊廃棄物


離島問題と私(5)

 今月号本欄では、しばらく中断していた離島のごみ問題について一瞥してみよう。まず離島とは何かが問題である。
 離島振興法による離島とは本土(本州、北海道、四国、九州)から離れて橋などで結ばれていない地域である。
現在、日本には人の住んでいる島が400あまりあり、住んでいない島が800以上といわれている。
 表1で伊豆諸鳥のごみ処理の状況についてみてみよう(この資料は少し古いが私が離鳥振興協会に問い合わせて得た
データである)。 注目すべき点はこの地区には9つの島、すなわち神津島、大島、利島、新島、式根島、三宅島、
御蔵島、八丈島、青ヶ島があり、それぞれの行政区域がこれらの島を単位にして設定されている。
新島と式根島の2つの島は、行政区域としては1つの区域を構成している。伊豆諸鳥の場合は、1つの島が1つの
行政区域になっているケースが多いけれども、以前はそうではなかった。
 例えば大島をみるとそこにはかつて岡田村と元島、そしてはぶ村の3つの行政区域に分かれていたのであるが、
合併によって1つの区域になったといういきさつがある。以上が第1の特徴点であるが、第2の特徴としては、
一般廃棄物の処理そのものである。一般廃棄物はすべて計画収集によって収集されている。
計画収集とはどういうことかというと行政が収集の品目、日時、場所などの計画をたて収集することをいう。
 私は人口わずか230人しかいない青ヶ島に行ったことはないが、これらの島でも計画収集されていることは一種の
驚きでさえある。行政当局の努力は敬意に値するが、しかしながら生ごみなどについては自家処理できないかと
思うのは、都会人の思いあがった見方かもしれない。
 この表ではあげられていないが缶、びんなどがどのように回収されているか分からないのであるが、生ごみの再利用なども全く行われていないのかどうかわからないので残念である。小笠原村でも2318人の出すごみが、全て自治体の計画収集によって処理されている。もしも、この過程で生ごみといったような、島では比較的再利用されやすいと
思われる品目でも、全く再利用されていないのならばどうしてそうなのかということを知りたいと思う。
利尻島と礼文島を(表2)みてみよう。
礼文町、利尻島も人口4000人を越える大きな町ではあるが、ごみはすべて計画収集されている。
ここでもその計画収集のなかに分別収集が行われているかどうかはわからない。
離島のごみ問題については、いずれ資料を整えて詳しくご報告することにしたい。